10月5日台風14号【チャンホン】(ラオスが命名国で樹木の意味)が発生しました。
※10月10日19:30に最新情報を更新しました。
日本列島が秋めいて、今年の台風は終わったかな?と思った頃の発生です。
日本近海の海水温は、少しずつ下がってきており、発達の目安となる27℃の海域は日本から少し離れた場所にあります。
2020年10月4日現在の海水温↓
そこで、
- WINDYや米軍ヨーロッパなど各国の予報機関の進路や強さの最新情報
- 日本各地への接近時期
- 各地の降雨予想
をお伝え居ていこうと思います。
WINDYによる台風14号の勢力と進路予想
台風14号の進路予想は発生した直後ということもありバラバラです。
各国の予報機関別で見ていきたいと思います。
WINDY ECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)の予想
WINDYでは、ヨーロッパ中期予報センターとアメリカ海洋大気庁の2つの予報を見ることができます。
まずはWINDYのECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)の解析です。
↓左下の再生ボタンをクリックすると、気圧や風の強さなどが時間ごとに変わっていきます。
10月5日現在の予報では、8日頃に沖縄県や奄美地方に接近する予報になっています。
8日頃九州地方に接近しますがその頃は980Hpaですが、そこから発達する予報で東進し小笠原付近に到達する頃には966Hpaまで発達しています。
恐ろしい事にECMWFの予報は、11日頃関東の南海上を東進した後、再び小笠原付近に停滞する予報になっています。
下手をすると再び勢力を盛り返して日本列島に近づく事も考えられます。
WINDY GFSの予報
WINDYのGFS(アメリカ海洋大気庁)の解析です。
↓左下の再生ボタンをクリックすると、気圧や風の強さなどが時間ごとに変わっていきます。
10月5日現在の予報では、ECMWFとほとん進路は変わらないのですが、九州や四国・近畿・倒壊地方にかなり接近する予報になっています。
8日九州に接近してから東海地方に差し掛かるぐらいまで990Hpa前後ですが、東海地方を通過する頃は1000Hpaとなっています。
この予報では、途中で温帯低気圧に変わっている可能性があります。
GFSの予報では台風14号はそのまま太平洋に抜ける予報になっています。
JTWC(米軍)による台風の進路と強さ
JTWCによる最新の進路や強さを紹介します。
米軍の気象予報は世界時(イギリス標準時)で表記されているため、日本時になおすには+9時間しなければいけません。
また中心付近の風速はKt(ノット)で表記されています。
ノットをメートル表示(m/s)になおすには、ノット÷2で大体の数値が出ます(正確には1.852で割ります)
10月5日09:00現在のJTWC(米軍)の予想
ECMWFやGSFの予想より若干西寄りのコースに見えます。
8日~9日にかけて80~85ノット(約40~43m/s)の風が吹くと見られていますが、種子島に接近している10日午前9時では70ノット(約35m/s)と予測されています。
10月6日03:00現在のJTWC(米軍)の予想
昨日の予報と比べて、進路・勢力ともに大きな変更は無さそうです。
10月6日15:00現在のJTWC(米軍)の予想
03:00の予報より西に若干入り込んでいます。
10月7日15:00現在のJTWC(米軍)の予想
昨日の予報より沖縄から少し離れて東に向けていく感じになっていますが、大きな予報の変更はなさそうです。
奄美地方を直撃するようなコースを取っています。
10月7日21:00現在のJTWC(米軍)の予想
少しずつ九州から遠ざかるコースに変わっていっているのが確認できると思います。
台風の勢力自体は、以前の予報とさほど変わらないようです。
10月8日15:00現在のJTWC(米軍)の予想
昨日の予報とさほど変わりはないようです。
日本に近づいても50~70ノット(約25~35m/s)と当初の予報より勢力が残っている様子です。進路が北よりとなり、その分雨風が強くなりそうです。
10月10日15:00現在のJTWC(米軍)の予想
予報としては日本から離れて東進し、小笠原諸島で南下して迷走する予報になっています。
世界各国の進路予想
世界各国による進路予想を紹介します
すでにWINDYでヨーロッパ中期予報センターとアメリカ海洋大気庁の予報と米軍の予報を紹介していますが、これに英国気象庁とカナダ気象庁、そして日本の気象庁の予報がわかる表記となっています。
台風14号10月5日9時現在・各国の予想
10月5日9時現在、台風ができる前のタイミングで発表されている事もあり、各国とも大まかにはまとまっていますが、予報にバラツキがあります。
台風14号10月5日21時現在・各国の予想
沖縄に大きく近づく予報と太平洋側で小さく回り込むコースとバラけています。
アメリカAOAAの予報は四国・近畿上陸のコーストなっています。
台風14号10月6日9時現在・各国の予想
アメリカAOAAの上陸予報に続き、気象庁も和歌山県潮岬付近に上陸するコースを取りました。
台風14号10月7日9時現在・各国の予想
各予報ともまとまってきています。
カナダ気象センターの予報は、太平洋岸を通り過ぎた後小笠原付近で迷走する予報になっています。
気象庁の予報は、紀伊水道から上陸して日本を横断する進路をとっていますが、最新の情報では太平洋岸を東進する予報となっています。
台風14号10月7日21時現在・各国の予想
各予報とも九州から少しずつ遠ざかる予報に変わっていっています。
ローロッパとカナダの予報では静岡から神奈川・千葉を横断するコースを取っています。
台風14号10月8日9時現在・各国の予想
ヨーロッパ・カナダ・米軍は日本に上陸するコースを取っています。
先程米軍は日本に上陸しない進路を取っていましたが、こちらの情報が古いの考えられ、米軍独自の情報が新しい情報になります。
日本の気象庁も日本にかなり近づく予報になっており、風雨による災害に備えたほうが良さそうです。
台風14号10月10日9時現在・各国の予想
各国ともに小笠原付近で迷走する予報になっています。
ヨーロッパやカナダの気象予報では、迷走する予報が出されたこともあり、最初から迷走する要素があったのかもしれません。
こちちらの予報は12時間おきにしか発表がなく、最新情報と比べると情報が若干古いものもあります。
台風14号の日本への影響は?
心配される台風14号の日本への影響ですが、海水温も日本近海では下がってきており、台風自体の勢力は日本に近づくと弱まる可能性が高いのではないでしょうか。
しかし、秋雨前線が日本近辺に居座っているので、大雨になる恐れがありそうです。
↓こちらはWINDY GFS予報の10月9日00:00の降水予想のスクリーンショットです。
九州南部に台風が居ますが、進路上に秋雨前線があり九州から関東の太平洋側の広い範囲で雨が降っています。
↓こちらはWINDY GFS予報の10月10日06:00の降水予想のスクリーンショットです。
九州から関東の太平洋側の広い範囲で降水が確認できます。
四国や近畿地方で激しい雨になっています。
↓こちらはWINDY GFS予報の10月10日18:00の降水予想のスクリーンショットです。
三重県から関東地方にかけて、激しい雨が降る予報になっています。
↓こちらはWINDY GFS予報の10月11日06:00の降水予想のスクリーンショットです。
関東地方や東海地方では、9日の降りはじめから2日以上雨が降り続き、時には激しい雨も予想されることから河川の氾濫やがけ崩れので警戒が必要になりそうです。
また、落雷による停電も予想されますので、家電の備えや停電対策を行っておくことをオススメします。
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2020台風14号(チャンホン)まとめ
台風14号は発生したばかりで進路がハッキリとはしない状況です。
時期的に海水温が下がり日本近辺ではあまり発達ぜず強烈な風はあまり吹かないと予想されます。
しかし、秋雨前線を刺激して大雨になりそうな気配があるので、河川の氾濫やがけ崩れ、落雷による停電など警戒が必要そうです。
台風が十分に通過するまで気を緩めず、最新の情報を仕入れるよう心がけて下さい。