誰も考えつかないような発想で発明品を作り出した中学生・稲垣龍樹くんが話題になっています。
困っている人を助けたいという思いで様々な発明品を作り出し、2020年10月に開催された「世界青少年発明工夫展」で銀賞を受賞しました。
そんな発明品「ナナメ上の発想」は実は悲しい過去の教訓からくるものだったんですよ。
そこで今回は
- 発明中学生・稲垣龍樹のナナメ上の発明とは?
- 稲垣龍樹の発明を作ろうと思ったきっかけは?
- 稲垣龍樹の過去に発明したものは?
などの情報をまとめて紹介しています。
興味のある方は、ぜひ記事のチェックをしていだだけると幸いです。
発明中学生・稲垣龍樹のナナメ上の発明とは?
発明中学生・稲垣龍樹くんの「ナナメ上の発明」とは、どんなものだったのでしょうか。
稲垣龍樹くんは「火災時に室内から開けられる格子柵」を発明しています。
この格子柵は見た感じはどこにでもありそうなただの格子柵ですが、実は中から取り外すことができる優れものです!
しかも“誰でも簡単に”というのが最大のポイントなんですよ。
仕組みは室内側の格子柵に“クランプ”と呼ばれる留め具を付けることによって、簡単に柵を取り外すことが可能となります。
格子柵を外すという作業は一見とても難しいように思います。
男性にお願いしたい作業といったイメージですが、稲垣君の発明したものは、女性や子供でも簡単に取り外すことができるんですよ。
世界的にも認められた発明品 ↓
参照元:坂本地域まちづくり推進協議会
中から取り外し開始 ↓
参照元:坂本地域まちづくり推進協議会
格子柵を取り外し完了 ↓
参照元:坂本地域まちづくり推進協議会
稲垣君の発明は、侵入を防ぐという本来あった格子柵の目的プラス・緊急時の避難にも対応できるというものです。
稲垣君はこの発明で『2020世界青少年発明工夫展』で銀賞を受賞することとなりました。
世界的にも認められる発明を日本の中学生が成し遂げたとは大変喜ばしいことですね。
稲垣龍樹の発明を作ろうと思ったきっかけは?
稲垣龍樹君がこの格子柵の発明を作ろうと思ったきっかけは、2019年に起きた「京都アニメーション放火殺人事件」です。
非常に悲しい事件であり、多くのメディアでも取り上げられた出来事だったので記憶に残っている人も多いでしょう。
この事件では救出の際、外側から柵を壊して屋内の人たちを助け出しています。
稲垣くんはそれを知り、中からも開けられる格子柵があればと思い発明を考えたのだそうです。
普通なら聞き逃してしまうような情報をヒントに、皆の役に立つを発明されましたね。
京都アニメーション放火殺人事件は多くの人の心を痛めた事件でした。
稲垣くんもその一人で、命を守るためにある格子が命を奪う形であるのはおかしいと疑問に思ったそうです。
そんな疑問を解決できる作品を本当に作ってしまうとは発想力も行動力も尊敬してしまいます。
発明中学生「稲垣龍樹」のプロフィール
それでは、発明中学生・稲垣龍樹くんのプロフィールを紹介します。
- 出身;岐阜県中津川市
- 年齢:15歳(2021年1月現在)
誕生日は不明 - 在籍している学校:坂本中学校
- 学年:中学3年生(2021年1月現在)
- ニックネーム:坂本中の発明王
- 発明を始めた時期:小学校2年生
- 最近ハマっていること:プログラミング
- 将来の夢:プログラマー
世界的にも驚く発明をした稲垣龍樹君ですが、意外にも岐阜県内の中学校に通う普通の男の子です。
発明は小学校2年生の時に自身のおじいちゃんのために作ったものを喜んでもらえたことで物づくりの喜びというものを知ったことから始まったそうです。
それから毎年夏休みには配管工であるお父さんにも協力してもらいながら発明を続けているといいます。
主に困っている人の意見を参考にした発明品を生み出しているようですよ。
発明以外にも最近はプログラミングにハマっているようですが、発明は今後も続けていきたいと思っているそうです。
すでに世界的に認められる才能があることがわかっているので、ぜひこれからも発明を続けていってもらいたいですね。
稲垣龍樹の過去に発明したものは?
稲垣龍樹くんが格子柵以外に過去に発明したものは以下のものです。
- 伸び縮みするテーブル(お母さんからのリクエスト)
- 大きな将棋盤(おじいちゃんのために制作)
- ポスト(岐阜県発明くふう展出展作品)
おじいちゃんのために作った大きな将棋盤 ↓
先程RTした記事の将棋盤(写真参照)とても見やすいですね。
木目に虎斑木目の芸術的な盤駒も本当に素敵ですが、弱視の方、目が疲れたと思われる方にも大きな盤駒と白黒のコントラストがわかりやすく沢山の人に将棋を楽しんで頂けそうですよね。 pic.twitter.com/terMSuFiHV— Rie Habu🐰 (@yuzutapioka) January 10, 2021
数々の発明品を紹介 ↓
テーブルや将棋盤など、家族のために作る家族思いの優しい男の子ですね。
稲垣くんが中学1年生の時の作品『ポスト』で以下を受賞しています。
- 「2018年岐阜県発明くふう展努力賞」
- 「第43回くらしの知恵創作展中津川市会長賞」
格子柵は、発明くふう展努力賞を受賞しています。
地元の作品展では常連の男の子のようですよ。
まとめ
発明中学生・稲垣龍樹くんについてまとめました。
- 『火災時に室内から開けられる格子柵』を発明し、「2020世界青少年発明工夫展」で銀賞を受賞
- 格子柵の発明のきっかけは京都アニメーション放火殺人事件
- 過去にも家族のために発明をしたり、地元のくふう展で賞を受賞をしたりする過去を持つ才能ある中学生
稲垣君が格子柵でひらめいた発想は、プロの建設業界には全く思いつかなかった発想だったそうようです。
また、防犯のプロからも認められる発想とのこと。
これからも稲垣くんの今後のご活躍を期待しています。