2021年夏には「退屈は犯罪です」というパワーワードを使ったキャッチコピーで賛否両論を巻き起こしているNetflix(ネットフリックス)。
オリンピック中継のスポンサーとしてCMをバンバン流しているので「オリンピック」は退屈でしょ、ネトフリ見てねという皮肉も込められている気がしてなりませんね。
そんな常に挑戦的なNetflixで話題のドキュメンタリーが「暴君になる方法」(2021)です。
Netflixの得意とする「社会派ドキュメンタリー」のカテゴリーで配信を開始しているのですが、かなり攻めた内容になっています。
シーズン1は全部で6つのエピソードに分かれており、それぞれに世界的に有名な暴君(独裁者)を紹介しています。
「暴君になる方法」Netflix(ネットフリックス)の評価や感想は?各話を要約!
「暴君になる方法」Netflix(ネットフリックス)の評価
さっそく「暴君になる方法」を紹介していきたいと思いますが、本作の評価はどうなのでしょうか?
世界的に有名な映画評論サイト「ロッテントマト」で見てみると下記のような数値となっております。
©Fandango。
評論家の指標トマトメーターは配信開始されてまだ、間もないからかありません。
オーディエンス(一般)のスコアは100点満点中68%と結構平凡な数値になっております。
賛否両論の出そうな作品だけに納得の評価になっていますね。
「暴君になる方法」感想は?
©Netflix
では、「暴君になる方法」を実際に見た感想を紹介していきたいと思います。
結論としてはとても面白いし世界の独裁者は同じようなパターンで誕生している事が理解でき、とても勉強になります。
暴君(独裁者)を賛美しているわけでは無く、皮肉気味に紹介をしてくれます。
暴君になるための「プレイブック」を読み解く形で物語は進んでいきます。
また、ナレーションを務めているのが「ゲーム・オブ・スローンズ」(GOT)のティリオン・ラニスター役として一躍日本でも有名になった、ピーター・ディンクレイジが務めているのも面白いです。
ネトフリ「暴君になる方法」でナレーションを務めているのはゲーム・オブ・スローンズのピーター・ディンクレイジって知ってました?#Netflix pic.twitter.com/Ufg8yuqcHM
— ハニワ (@haniwa241) July 31, 2021
ただし、実際にこの暴君の被害にあった方々がいるという事実もちゃんと受け止める事が必要です。
危ないのはこの暴君(独裁者)達をヒーロー化してしまうように映る可能性があるという事です。
見る人によってこういった悪のカリスマの考え方に洗脳されてしまう人もいるのではないでしょうか。
そのため賛否両論がある、トガッた作品になります。
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「暴君になる方法」各話を要約!
最後に「暴君になる方法」の6つのエピソードを要約していきたいと思います。
エピソード1 アドルフ・ヒトラー
20世紀最大の暴君(独裁者)として有名なドイツのアドルフ・ヒトラーを中心に「権力の掌握」と題して、いかにヒトラーが権力を手にしていったかを学んでいきます。
冴えない画家だったヒトラーが暴君になったのは絶望とナルシズムだったのでした。
エピソード2 サダム・フセイン
今の若い人もギリギリ聞いたことがあると思う「サダム・フセイン」がエピソード2の主人公です。
1990年代の「湾岸戦争」はまさにこの人。
「敵の排除」というタイトルでいかにフセインが恐怖政治でイラクをまとめていたかが紹介されています。
時には身内さえも容赦ない暴君ぶりには驚くばかりです。
エピソード3 イディ・アミン
1970年代のウガンダで大統領に昇りつめ軍事独裁政権を樹立したイディ・アミンが主役で「恐怖による統治」というタイトルで恐怖政治をどのように行っていたかを説明します。
暴君と言われてる人々の最もすごいところは人間とは思えない所業をしてる傍らで多くの国民の心を掴み一種にの「洗脳」状態を国家単位で作り出してしまうところです。
政治と宗教をうまく使いこなしている点は学ぶところがあります。
エピソード4 ヨシフ・スターリン
ヒトラーに並んで有名なソ連の独裁者スターリンが主役です。
「真実の隠蔽」というタイトルで「情報操作」をどのようにしていったかを説明しています。
スターリンがやった情報操作は現在の中国共産党や北朝鮮がやっている事にも繋がる独裁には必須のスキルです。
レーニンの後継者としてのし上がっていき、ソ連の社会主義を現在のロシアにも引き継がせていったスターリンは今でも信奉者が多い暴君です。
ちなみに「スターリン」というのは本名では無く「鋼鉄の人」という意味。
エピソード5 アンマル・カザーフィー
リビアでつい最近の2011年まで独裁政権を維持していた元軍人カザーフィーが「新たな社会の構築」というタイトルで革命からいかに新しい社会を作っていったかを説明しています。
言論や集会の自由を禁止して一般市民に情報の共有をさせない徹底ぶりはすごいのですが暴君もずっと続ける事はできないものです。
エピソード 金日成・金正日
日本人にもなじみ深い?北朝鮮の金王朝がシーズン1の最後となります。
「永遠の支配」というタイトルでいかに金日成、金正日が「神格化」されていったかを、そしてどうやって国家の「永遠の支配」をする事ができるかを説明してくれます。
どのエピソードから観ても大丈夫なので気になる「暴君」がいたらまず1エピソード観てみるのも良いでしょう。
きっと「暴君になる方法」がわかりますよ。