「世界最強のペン粒おばちゃん」として知られる卓球・ルクセンブルク代表の倪夏蓮(ゲイ・カレン)選手。
58歳で2021年7月23日より開幕する東京オリンピックに出場する倪夏蓮選手は今大会の卓球競技で最高年齢での出場となります。
これまで4度のオリンピックを経験し、今大会で自身5度目のオリンピック出場となる倪夏蓮選手とはどんな選手なのでしょうか。
そこで今回は
- ペン粒おばちゃん倪夏蓮(ゲイ・カレン)のラケットの種類は?
- 倪夏蓮(ゲイ・カレン)の世界ランキングは?
- 倪夏蓮(ゲイ・カレン)のプロフィールは?
について紹介していきます。
倪夏蓮選手が「世界最強のペン粒おばちゃん」として呼ばれていることについても、ぜひチェックしてみて下さい。
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ペン粒おばちゃん倪夏蓮(ゲイ・カレン)のラケットの種類は?
初めに、倪夏蓮(ゲイ・カレン)のラケットの種類について紹介します。
その前に、なぜ「世界最強のペン粒おばちゃん」と呼ばれるようになったのか・・
- ペンを持つように握るグリップのペンホルダーに粒高のラバーを貼る「ペン粒」というスタイル
- 過去に世界チャンピオンになっている
ということなんですね。
#今日生まれた卓球選手
倪夏蓮;ニーシャーリエン1963/7/4生
中国🇨🇳→ルクセンブルク🇱🇺WR49(19/7)
1983 世界卓球2冠(WT,XD)🇨🇳
1985 世界卓球 WD 準優勝🇨🇳
2019 ヨーロッパ競技大会 WS 3位R:パーソンパワースピード
F:カールP-1R
B:アクーダS1画像引用先:https://t.co/UIkwmwNXUq pic.twitter.com/TBfq5M2SHD
— 今日生まれた卓球選手 (@tt_birth_equip) July 3, 2019
それでは、ラケットの種類を紹介していきますよ。
VICTASの「スワットCHN」
■ ラバー
表面の粒高はVICTASの「カールP1」
裏面の表ソフトはVICTASの「VO>102」
粒高はラバー表面の粒が極端に長いものであり、相手のボールの回転を逆の回転にして返すことができるのが特徴です。
また、表ソフトはラバーの表面にある粒が低くボールとの摩擦を減らしスピードが出やすいのが特徴。
他にもラバーには表面が平らでボールに回転をかけやすい裏ソフトなどがあります。
握手するようにラケットを握るシェークハンドでの裏ソフトのドライブ型が主流となっている近年の卓球界で、倪夏蓮選手のようなペンホルダーのトップ選手は少ないので「東京オリンピック」でのプレーは要注目ですね。
(倪夏蓮選手の時代は、ペンホルダーが主流だったと思います)
倪夏蓮(ゲイ・カレン)の世界ランキングは?
倪夏蓮選手は2021年7月21日時点で世界ランキング42位で、これまでの最高位は6位(1985年)です。
50代で世界ランキング42位も素晴らしいですが、最高位が6位も素晴らしいですね。
そんな倪夏蓮選手のプレースタイルは、粒高と表ソフトのラバーの特徴を活かした前陣攻守型。
粒高での攻撃や厳しいコースを突くことに長けており、粒高で相手を揺さぶり時には表ソフトでスピードボールを打ち込むといった緩急をつけながらの戦いを得意としています。
ブロックのコース取りが絶妙な点が倪夏蓮選手の素晴らしい点です。
2017年オーストリアオープンでの橋本帆乃香選手との試合は、促進ルールが適用された1時間35分にも渡る激闘でした。
オーストリアOP2017 「vs橋本帆乃香」
倪夏蓮選手のプレー集
倪夏蓮(ゲイ・カレン)のプロフィールは?
最後に倪夏蓮選手のプロフィールについて紹介します。
- 倪 夏蓮(ゲイ カレン)
- 生年月日:1963年7月4日
- 年齢:58歳
- 出身地:中国・上海
- 在住:ルクセンブルク
- 配偶者:トミー・ダニエルソン
- 戦型:左ペン粒の前陣攻守型
- オリンピック出場歴:
シドニー(2000年)⇒北京(2008年)⇒ロンドン(2012年)⇒リオデジャネイロ(2016年)⇒東京(2020年)
中国出身の倪夏蓮選手は元々中国代表として活躍し、その後1989年にドイツに渡り1年間プレーした後、現在代表選手としてプレーするルクセンブルクに移り大会に出場しています。
夫のトミー・ダニエルソンは倪夏蓮選手のコーチ兼トレーニングパートナーとして彼女を支えているんですよ。
【倪夏蓮選手の主な成績】
- 世界選手権 団体優勝、混合ダブルス優勝(1983年)
- ヨーロッパトップ16 3連覇(1996年、1997年、1998年)
- ヨーロッパ選手権 女子シングルス優勝2回(1998年、2002年)
- スペインオープン 女子ダブルス準優勝(2018年)
- クロアチアオープン 女子シングルスベスト4(2018年)
- ヨーロッパ競技大会 ベスト4(2019年)
これまでの主な成績から、倪夏蓮選手が「世界最強のペン粒おばちゃん」として知られている理由がよく分かりますね。
中国代表としてプレーしていた時に世界選手権で優勝を果たし、その後も数々の大会で好成績を残しています。
東京オリンピックに出場する倪夏蓮選手の最初の試合は2021年7月25日14時開始予定となっています。
現時点で対戦相手はまだ決まっていないので詳しくは公式サイトでチェックしてみてください。
➜ 東京オリンピックの卓球の競技日程
まとめ
58歳で東京五輪出場のペン粒おばちゃん・倪夏蓮(ゲイ・カレン)のプロフィールなどについて紹介しました。
- 使用しているラケットはVICTASの「スワットCHN」
- 世界ランキング 42位(2021年7月21日時点)
- 1983年世界選手権の団体優勝メンバーであり、混合ダブルスでも優勝
「世界最強のペン粒おばちゃん」こと倪夏蓮選手は、58歳となった今もなおトップレベルの選手と渡り合う卓球界のレジェンドでした。近年の卓球界では稀少とされるペン粒で独特なテンポでプレーする倪夏蓮選手。
ルクセンブルク代表として東京オリンピックではどんな活躍を見せるのか、ぜひ注目です。