俳優 佐藤二郎が主宰する演劇ユニット「ちからわざ」で、好評だった同名の舞台を映画化したのが映画「はるヲうるひと」です。
舞台の初演は、2009年。
そして2014年には再演されている人気作。
自ら奇才を自認する佐藤次郎が原作・監督・脚本を務めています。
山田孝之と佐藤二郎コンビ出演ならコメディでないと出資できないと拒まれ映画の資金集めには、かなり苦労したようです。
舞台劇から5年の歳月をかけ完成された映画「はるヲうるひと」を佐藤二郎は、「架空の島の売春宿で、生きる手触りが掴めず死んだ様に生きる男女が、それでも生き抜こうともがく壮絶な闘いのおはなし」とコメント。
なにやら、日本映画特有の陰湿なドロドロした展開が期待出来そうです。
映画「はるヲうるひと」あらすじ(内容)や結末のネタバレは?原作との違いを調査!
映画「はるヲうるひと」あらすじ
映画「はるヲうるひと」無事に公開して欲しいです!#佐藤二朗 #山田孝之 #仲里依紗 #はるヲうるひと#映画好きと繋がりたい pic.twitter.com/JIyOoLpvpm
— ハニワ (@haniwa241) May 29, 2021
日本のどこかの離島。昔から江戸と大阪を結ぶ航路にあり、天候次第では「風待ち」で多くの船が寄港した島。
天候回復するまでの間、休む船乗り相手に「はるヲうる」置屋が島には点在していたのです。
1957年売春防止法の施行で、日本中の置屋は一掃されたはずでしたが、日本の片隅のこの島ではひっそりと「はるヲ売る」置屋が生き残り、陰では売春島と呼ばれていました。
島の置屋「かげろう」には、真柴三兄妹がいました。置屋を仕切る長男哲雄は、粗暴な性格。置屋の呼び込みをするのは次男得太。
遊女たちの世話など雑用をこなすも、腹違いの兄には媚びへつらっていました。
長女のいぶきと得太は母を同じくする実の兄妹。いぶきは幼い頃から病弱で、持病を患い床に伏していることが多かった。
「かげろう」の遊女は、暴力的な哲雄に支配されていましたが、長男に媚びへつらう次男の得太はバカにし、長女の息吹にはあからさまな嫉妬をいだいています。
いぶきは、置屋いる女でただ一人「はるヲ売らない」女で、箱入り娘でした。
病弱な上に美人であったので遊女のやっかみは半端ないものでした。
映画は、本土からの連絡船が日に二本しかない閉塞した売春島に、暮らす「かげろう」の真柴三兄妹と遊女らがもがきながら生きる様を活写してゆきます。
予告編はこちら。
(C) 2020「はるヲうるひと」製作委員会
映画「はるヲうるひと」の主要キャスト 佐藤二郎・山田孝之・仲里依紗 を紹介
ここからは映画「はるヲうるひと」の主要キャストについて見ていきたいと思います。
原作・脚本・監督の佐藤二郎(真柴 哲雄)
※画像引用 https://haru-uru.com/
愛知県出身。大学卒業後は、リクルートに就職するも入社式で違和感を感じ1日で退社しています。その後、文学座俳優養成所に通うが入団試験は、あえなく失敗。別の劇団に入団しますが1年で退団。
26歳になった頃、広告代理店に途中採用され営業トップの成績を残します。一度は、適性がないとあきらめた俳優への思いは捨てがたく、1996年に演劇関係の知人に声をかけ演劇ユニット「ちからわざ」を旗揚げします。会社員と俳優をこなします。
『拝啓トリュフォー様』(2008年)で地上波ドラマ初主演。映画『memo』で監督・脚本・演出を務め、湯布院映画祭に招待されました。
最近のドラマでは、「浦安鉄筋家族」(2020年)。映画では、「今日から俺は!!劇場版」(2020年)などで好演しています。
私がお勧めするのは、テレビ東京で放送された「めしばな刑事タチバナ」(2013年)。
「孤独のグルメ」や「絶メシロード」の先駆けとなる食べものドラマです。
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山田孝之(真柴得太 役)
フジテレビの、「WATER BOYS」(2003年)でテレビドラマ初主演。
映画初出演は「電車男」(2005年)でした。
俳優のほか、バンドや映画監督もこなすマルチな才能もあります。
佐藤二郎とはテレビ東京「勇者ヨシヒコ」で共演しています。
最近の公開の映画では、「ステップ」(2020年)があります。
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仲里依紗(真柴 いぶき 役)
妹がオーディションに写真を送ったこときっかけで、モデルデビュー。
2006年アニメ映画「時をかける少女」で声優デビュー。
4年後には実写版「時を駆ける少女」で映画出演を果たします。
第34回日本アカデミー賞で、新人俳優賞を獲得。
最近のドラマでは、「桜の塔」(2021年)テレビ朝日に出演していますね。
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映画「はるヲうるひと」キャスト
真柴家の次男 真柴得太 – 山田孝之
置屋「かげろう」の呼び込み兼遊女たちの世話係。
真柴家の長女 真柴いぶき – 仲里依紗
得太の実妹。長年、持病で床に伏している。
「かげろう」のムードメーカー 遊女 柘植純子 – 今藤洋子
勝気な性格で、いぶきと衝突する。
「かげろう」の癒し系 遊女 村松りり – 笹野鈴々音
「かげろう」の内気な新人遊女 近藤さつみ – 駒林怜
「かげろう」の客 ユウ – 太田善也
「かげろう」の客 三田 – 向井理
都会から出張で島に来た男。
「かげろう」で最も古株で姉御肌の遊女 桜井峯 – 坂井真紀
真柴家の長男 真柴哲雄: 佐藤二朗
得太とは腹違い。「かげろう」の粗暴な主人。
得太たちの父親 義雄 – 大高洋夫
「かげろう」の先代。
哲雄の母親で義雄の正妻 清美 – 兎本有紀
容姿端麗で穏やか。
映画「はるヲうるひと」原作との違いは
映画「はるヲうるひと」の原作は、演劇ユニット「ちからわざ」で公演されたものです。
閉塞感のある島で、これからも生きて行かなければならない絶望感。ハッピーエンドでもなくバッドエンドでもないどっちつかずのとてもやるせない終わり方をします。
映画も基本的には、同じ終わり方であると思われますが、暗闇の中でも一筋の光明のような希望が盛り込まれているなら鑑賞後の印象も大きく変わるでしょう。
原作では、遊女の「私ははるヲうるひと」がラストのセリフ。
映画ではどうなるのでしょうか。
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