6月23日台風5号【チャンパー】(ラオスが命名国で赤いジャスミン)が発生しました。

日本列島にはまだ梅雨前線が停滞していて、台風との関連が気になります。

日本近海の海水温は、まだ梅雨時期という事もありそこまで上がっておらず発達の目安となる27℃の海域は日本から少し離れた場所にあります。

2021年6月23日現在の海水温↓

そこで、

  • WINDYや米軍ヨーロッパなど各国の予報機関の進路や強さの最新情報
  • 日本各地への接近時期
  • 各地の降雨予想

をお伝え居ていこうと思います。





WINDYによる台風5号の勢力と進路予想

台風5号の進路予想は発生した直後ということもありバラバラです。

各国の予報機関別で見ていきたいと思います。

WINDY ECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)の予想

WINDYでは、ヨーロッパ中期予報センターとアメリカ海洋大気庁の2つの予報を見ることができます。

まずはWINDYのECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)の解析です。

↓左下の再生ボタンをクリックすると、気圧や風の強さなどが時間ごとに変わっていきます。

6月23日の予報では28日月曜日に千葉県銚子市にかなり近い太平洋上を北上し、その日のうちに北海道東方沖に抜けるコースを取っています。

中心気圧も28になって999hpaから994hpaまで下がる予報になっています。

WINDY GFSの予報

WINDYのGFS(アメリカ海洋大気庁)の解析です。

↓左下の再生ボタンをクリックすると、気圧や風の強さなどが時間ごとに変わっていきます。

6月23日の予報では、日本本土からは少し離れた東日本東方海上の太平洋に抜けるコースを取っています。

最接近もECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)の予報より半日ほど早く27日日曜日頃に千葉県沖を通る予報です。

中心気圧も1002hapまで下がりますが、そこまで発達する見込みは無さそうです。



JTWC(米軍)による台風の進路と強さ

JTWCによる最新の進路や強さを紹介します。

米軍の気象予報は世界時(イギリス標準時)で表記されているため、日本時になおすには+9時間しなければいけません。

また中心付近の風速はKt(ノット)で表記されています。

ノットをメートル表示(m/s)になおすには、ノット÷2で大体の数値が出ます(正確には1.852で割ります)

6月23日09:00現在のJTWC(米軍)の予想

こちらも日本から離れて東日本東方海上に抜けるコースを取っています。



世界各国の進路予想

世界各国による進路予想を紹介します

すでにWINDYでヨーロッパ中期予報センターとアメリカ海洋大気庁の予報と米軍の予報を紹介していますが、これに英国気象庁とカナダ気象庁、そして日本の気象庁の予報がわかる表記となっています。

台風5号6月22日21時現在・各国の予想

アメリカ海軍は伊豆半島から福島県を縦断するコースを取っています。

またヨーロッパ予報も千葉県に近寄るコースを取っています。



台風5号の日本への影響は?

やはり今回の台風で一番気になるのは梅雨前線との絡みです。

梅雨前線が台風から刺激され発達すると大雨が降る可能性があります。

WINDY・ECMWFの降水予報です。26日土曜日九州南部から雨脚がひどくなり28日月曜日の午前中関東付近を抜けるまでひどく降る予報になっています。

WINDY・GFSの降水予報です。

27日日曜日に梅雨前線が押上られて全国的に雨になっていますが、あまり長時間大雨が降るような予報ではなさそうです。

今のところ日本への大きな影響は無さそうですが、進路が変わり日本に台風が近づくと、時には激しい雨も予想されることから河川の氾濫やがけ崩れので警戒が必要になりそうです。

また、落雷による停電も予想されますので、家電の備えや停電対策を行っておくことをオススメします。

 

 

 

 

 

 



2021台風5号(チャンパー)まとめ

台風5号は発生したばかりで進路がハッキリとはしない状況です。

時期的に海水温が上がりきっておらず日本近辺ではあまり発達はしないとみられています。

しかし、梅雨前線を刺激して大雨になる可能性もああるので、河川の氾濫やがけ崩れ、落雷による停電など警戒が必要そうです。

台風が十分に通過するまで気を緩めず、最新の情報を仕入れるよう心がけて下さい。