こんにちは。

柔道経験者のはっしーと申します。
実は柔道二段を持っています。

とは言うものの、最近道場に顔を出していないので、かなり鈍っていると思います^^;

最近気になるのは、やはり東京オリンピックの柔道競技です。

東京五輪を来年に控え、選手達も代表入りを目指し調整をしていることでしょう。
日本のお家芸、柔道も選手層が厚く代表入りするにも一苦労といったところでしょう。

男子柔道90㎏級は前回のリオデジャネイロオリンピックでベイカー茉秋選手が金メダルを獲得しましたが、過去に遡ると、ロンドンでは 西山将士選手が銅メダル、北京ではメダル無し、アテネでは泉浩選手が銀、シドニー・アトランタ両大会ではメダル無しで、バルセロナで 岡田弘隆選手が銅メダルとなかなかメダルに手が届きにくい階級です。

今度の東京五輪では、ベイカー茉秋選手、長澤憲大選手が調子を戻してきており、まだ大学生と若い村尾三四郎選手も代表の座を狙っていましたが、やはり好調な向選手が代表を獲得しました。

そこで、向翔一郎選手の経歴とエピソードを紹介していきたいと思います。
下の動画は、向翔一郎選手の試合の動画です。
身長178cmから繰り出される背負投げは、なかなかの迫力です





向翔一郎選手の経歴

生年月日:1996年2月10日生まれ(28歳)
出身:富山県高岡市
血液型:A型
身長:178㎝
段位:3段
組み手:左組
得意技:背負投げ・内股・大外刈り

小学校時代

父親が柔道の指導者だったこともあり、姉と4歳から柔道を始めたとの事。
小学1年生になると、白根柔道連盟凰雛塾に所属して、柔道に取り組むようになりました。
小学3年生までは自由に練習させてもらえましたが、あまり期待されて柔道をしていたわけではなかったとの事。
小学4年生のとき。全国大会に出場するようになってから期待されるようになり、それに合わせて練習量も増え、父親からの指導は、とにかく厳しかったとか。
小学4年生のときは、自分の柔道人生の中で一番強かった時期なのではないかと言うくらい、試合で勝ち続けていたとのことです。

中学校時代

中学生になって講道学舎に所属。
白根柔道連盟凰雛塾の先生が講道学舎の出身で、小学校を卒業すると同時に講道学舎の先生になったことで講道学舎に入門。
講道学舎の練習にハードなもので、練習がきつすぎて皆痩せていくのですが、向選手だけ10kgくらい太ってしまいました。
先輩に可愛がられて、色々ご馳走になったことも原因のひとつですが、上手に手を抜いて練習したいたとか。
講道学舎に入って太った人は、向選手初めてだそうです。
まるで、柔道部物語の名古屋君みたいな話ですね。(漫画ネタですみません。)

講道学舎を辞めたあとは雄山中学校に入学する事になります。
「講道学舎で柔道をしていた」というプライドが邪魔をして、伸び悩んでいた時期でもあり、父親からも「そんな変なプライドは捨てろ」と厳しく指導されることがあったそうです。

高校時代

高岡第一高校に入学。
講道学舎出身と言うこともあり、ちやほやされ、練習に熱心に取り組むことが少なかったとの事。
新人戦で、中学のときには圧勝した同級生と対戦して負けてしまい、柔道と真剣に向き合わずに過ごしていると、とうとう父親からこれまでにない剣幕で注意されて、自分の過ちに気づき、練習に真摯に取り組むようになったとのことです。

3年のインターハイで全国5位の成績を残し高校を卒業します。

大学時代

2014年4月日本大学に進学

  • 9月の全日本ジュニア、優勝
  • 10月の世界ジュニア、2回戦敗退

2年生の時には

  • 9月の全日本ジュニア、優勝(2連覇)
  • 10月の世界ジュニア、初戦敗退

3年生になり

  • 10月の学生体重別、優勝
  • 11月の講道館杯、3位
  • 12月のグランドスラム・東京、7位

4年生になり

  • 4月の体重別選手権、優勝
  • 5月のアジア選手権、3位
  • 8月のユニバーシアード、3位
    大会後の日大練習集合日遅刻し、過去にも前科があることから、監督の金野潤氏に柔道部の出入り禁止と退寮処分を言い渡されます。
    国士舘大や警視庁に出稽古に出かける事になります。
  • 11月の講道館杯、優勝
    優勝後に、金野監督に詫びを入れ、柔道部に復帰。
  • 12月のグランドスラム・東京、3位

3位決定戦の動画はこちら

  • 2月のグランドスラム・パリ、優勝(IJFワールド柔道ツアー初優勝)

社会人時代

2018年4月、綜合警備保障の所属となる。

  • 4月の体重別選手権、3位(ベイカー茉秋選手に敗れる)
  • 8月のグランプリ・ブダペスト、7位
  • 11月の講道館杯、3位
  • グランドスラム・大阪、優勝

2019年になり、

  • 2月のグランドスラム・パリ、5位
  • 4月の体重別選手権、優勝(初優勝、世界選手権代表に選ばれる)

体重別選手権の動画はこちら

  • 5月のグランドスラム・バクー、2回戦敗退
  • 7月のグランプリ・ブダペスト、2位
    初戦で左中足骨を骨折、「普通の人なら全治1カ月でも、1週間で治します!」とコメント
  • 8月の世界選手権、2位
    「まだまだ我慢が足りない。自分にムカつく。2位は1回戦負けと同じだし、これだけ悔しいのは初めて」とコメント
  • グランドスラム・大阪 3位

2020年は

  • グランドスラム・デュッセルドルフ 3位

なぜ、柔道界の異端児と呼ばれるのか?

一時期、向選手は遅刻等で失敗したりしたり、試合前に髪型を色々変えたりして、異端児と呼ばれたりしています。柔道選手に、あまりいないタイプなんで、目立つんでしょうね。
頭をいじっている時の写真

また、2020年5月には、60kg級代表の高藤直寿選手のYouTubeに出演した際、電子タバコを吸いながら対談していたことを、当時66㎏級代表候補だった丸山城四郎選手の父親で元バルセロナオリンピック柔道代表の丸山顕志氏から批判されました。

その後向選手のYouTubeで「f××k ○ MOUNTAIN」と題するラップを披露。
丸山氏を攻撃する内容だったために全柔連の金野監督から厳重注意処分を受けたとの事です。

これを機に、SNSの使い方に関するガイドラインができました。



向翔一郎さんの家族は?彼女は?

父・母

ネットを中心に情報を探ってみたのですが、お父さんが柔道の指導者ということはわかっているのですが、その他の事は一般の方と言うこともあり、特に情報を見つけることができませんでした。

姉 向奈都美さん


1992年生まれ、

白根一中→藤村女子高→山梨学院大で

柔道全国高校体重別選手権全国2位

2014年サンボ全日本選手権大会56キロ級優勝

2014年サンボ世界選手権56キロ級世界4位

現在は、結婚を機に一時競技からは引退し、元気な男の子を出産。現在子育てをしながらトレーナーや食事アドバイザーとしての知識をいかし、女性や子ども達を中心にトレーニングや食事・栄養摂取のアドバイスなどを行う活動をしているとの事です。

彼女は?

こちらも、ネットを中心に情報を収集してみたのですが、有力な情報にたどり着きませんでした。

カズレーザー似のイケメンですから、彼女がいてもおかしくないと思うのですが・・・。



向翔一郎選手の得意技

向選手は、練習にキックボクシングを採り入れて、独特の間合いをとっています。
そんな向選手の得意技を見ていきたいと思います。

背負投げ

通常の人の背負投げは、1,2,3と段階(タイミング)をふんで入るのですが、向選手の背負投は、一瞬で担ぐところまで持っていく「ゼロ式背負投げ」と呼ばれている背負投です。
なんか、「るろうに剣心」に出てくる斎藤一の必殺技、『牙突0式』みたいなネーミングですね(また漫画ネタ・・・)

冗談はさておき、背の高い向選手が、背負投げをここまで低く、それも膝を付いての背負投げは、よほど担ぎ込む自分の上半身の体幹がしっかりしていないとできない背負投げですね。

内股

向選手の背負投げは、相手の懐に入り込んで行く技ですが、内股は相手との動きの中で掛ける技になってきます。

向翔一郎選手 まとめ

激戦を戦い抜いた相手選手が足を痛めていると、試合終了の礼とともに相手に近づき肩を貸してあげるという行為が自然とできる向選手。
この一連の行動を見てもわかる様に、ものすごく人が良いんだろうなと思われます。
その時の動画です。

遅刻等で失敗したりしたり、髪型を色々変えたりして、人とチョット違う事をしたりして、異端児と呼ばれたりしますが、何か人間臭く好感が持てます。

批判されることもありますが、強い精神力でオリンピックで勝ち進んでもらいたいと思います。