ジブリ屈指の名作「風の谷のナウシカ」を見たことはありますか?
広大な世界観やキレイに書き込まれたアニメーションが魅力の伝説的な映画ですね。

宮崎駿監督のアニメ映画一作目は「ルパン三世 カリオストロの城」なのですが、完全オリジナルストーリーの作品は「風の谷のナウシカ」が一作目でした。


宮崎駿監督は今でこそ日本アニメを代表するクリエイターですが、「風の谷のナウシカ」公開当時は大ヒットとはいかず、興行収入はいまいちだったそうです。


翌年のテレビ放送で一気に人気を獲得し、ビデオの販売・レンタル数で一般映画に並ぶほどの記録を叩き出しました。

今回はジブリ映画「風の谷のナウシカ」あらすじやネタバレを短く説明するとどうなるのかを紹介していきたいと思います。





風の谷のナウシカ」の世界観を短く説明

どこまでも広がる砂漠、生命を脅かす恐ろしい「瘴気」を吐き出す腐海、ファンタジーのような暮らしを送る人々。


「風の谷のナウシカ」の舞台は一見、現代の世界とは全く関係のない架空の世界のように見えます。


しかしこれらはすべて大量破壊兵器「巨神兵」を用いた戦争を起こしたがために、自然を破壊し尽くしてしまったという未来のお話なのです。

公開当時はアメリカとロシアが冷戦でにらみ合いを行っている時代でした。
核兵器という人類を滅亡させかねない兵器を2大強国が突きつけあっており、世界中の人達がリアルに終末を感じていたんですね。

また冷戦が飛び火してあらゆる国で内戦が起こっている戦争の時代でもあり、同じ国の人間同士ですら争わなくてはならい状況もありました。


ベトナムではアメリカが森に枯葉剤を撒き散らし、とんでもない環境破壊をし、そしてそこに住む人達の将来まで打ち砕いてしまいました。

人々は自分たちが手にしてしまった科学技術がもはや自分たちを滅ぼしかねないほどの破壊力を持ってしまっていることに気づいた時代。


「風の谷のナウシカ」が生まれたのはそんな時代なのです。

 

千年前に行われた「火の七日間」という最終戦争により、地球上の森は焼き尽くされ、現代の産業文明は崩壊し人類は衰退の一途をたどっている。


ナウシカが生きるのはそんな世界なのです。

 

世界の至るところに存在する「腐海」は「瘴気」という人をしに至らしめる気体を発しています。


更には腐海が放つ胞子は強力な繁殖力を持っており、世界に腐海がどんどん増えていっているという終末世界なのです。

現実にも鉄鋼山の跡地に再生不可能な湖が存在したり、チェルノブイリのような半永久的な放射能汚染にさらされている場所は存在しますよね。


「巨神兵」のような地球を滅亡させる兵器ももうすでに夢物語ではなくなっています。

「風の谷のナウシカ」は単なるフィクションやファンタジーでは済まされないような未来の世界のお話なのです。



「風の谷のナウシカ」の勢力を短く説明

劇場版ナウシカでは主に3つの勢力が登場し、巨神兵という大量破壊兵器を巡った争いが行われています。

巨神兵を発掘し、トルメキア軍にそれを奪われたペジテ市ペジテ市から巨神兵を奪い、それを量産することを目論むトルメキア帝国、そして両国の争いに巻き込まれることになる風の谷。

この3勢力が争うことになるのです。

主人公ナウシカが生活する風の谷は、住人がのどこかな農耕生活を送る平和な集落でした。

しかしそこに巨神兵の胚を積んだトルメキア軍の輸送機が墜落した事により争いに巻き込まれることになるのです。

トルメキア軍は輸送機が風の谷に爆撃されたと疑うが、谷の長老ユパの説得により和解します。


だが成り行きで風の谷の長であるナウシカの父を殺してしまうのです。


激高したナウシカはトルメキア兵には向かいますが、捉えられ捕虜にされてしまうのです。

 

風の谷はトルメキア軍に占領され、巨神兵の胚を孵化させる場所として使われることになってしまいます。

一方捕虜となったナウシカはトルメキア軍の指揮官クシャナとともに輸送機に乗り、トルメキア帝国へ運ばれていました。


しかし、途中で爆撃機の襲撃に遭い輸送機が墜落、腐海の中に不時着してしまうのです。


爆撃機もトルメキアの護送機に落されて腐海に墜落しており、ナウシカは爆撃機のパイロット、アスベルに出会います。

アスベルはトルメキアと敵対するペジテ市の少年でした。


実は巨神兵の胚が発掘されたのはペジテ市内で、トルメキア軍は胚を奪うためにペジテ市を襲撃し、住民を虐殺していたのです。


ペジテでは奪われた巨神兵を破壊するために王蟲を暴走させて風の谷を襲撃する計画が寝られていました。


それは傷ついた王蟲の幼生を飛行機に吊るし、怒り狂った王蟲の群れを風の谷まで誘導するという残酷な計画でした。

そんな中、風の谷ではトルメキア軍に住民が反旗を翻し、谷の遺跡に立てこもり膠着状態になっていました。

そこへ王蟲の群れが谷へ近づいているという知らせが入り、クシャナは巨神兵を未完成のまま立ち上げて王蟲を焼き払おうとします。


しかし巨神兵はすぐに崩れてしまい、王蟲の暴走を止めることはできません


ナウシカは王蟲たちの怒りの原因であった傷ついた幼王蟲を抱えて、空から降り立ち、王蟲たちを止めようとしますが跳ね飛ばされてしまいます。

しかしまもなく王蟲の暴走が止まり、死んだように見えるナウシカの周りに集まり出しました。

王蟲の触手がナウシカを包むと、金色の光りに包まれて、ナウシカが再び目をさますのです。

王蟲は自らのすみかに帰っていき、争いは一旦終わり、クシャナたちも帝国へと引き返すのでした。



「風の谷のナウシカ」劇場版はほんの序の口!?

「風の谷のナウシカ」には漫画原作が存在し、映画は連載中に公開されたものでした。


作者はもちろん宮崎駿さんで全7巻の作品です。

 

実は映画の内容は漫画の2巻辺りまでの話で、巨神兵を巡った争いは物語の序盤に過ぎないのです。

 

漫画では腐海がなぜ生まれたのか、巨神兵とは一体何か、王蟲とは?といった世界の謎がすべて解き明かされており、終盤にはそれまでの世界観がひっくり返るようなどんでん返しが待っています。

作品の登場人物に感情移入して読み勧めてきた読者にとってはとても切なくなる世界観が用意されており、大変おすすめです。

ナウシカの結末を知っている方も多いとは思いますが、もしあなたがまだ知らないのだとしたらぜひネタバレ無しで読んでみてください。

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今、東宝シネマでジブリ作品の再上映をおこなっております。

「風の谷のナウシカ」の再上映予告編はこちら。


「風の谷のナウシカ」
「千と千尋の神隠し」
「ゲド戦記」
「もののけ姫」


「風の谷のナウシカ」を含め、上記の4作品が劇場公開されています。
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関東の劇場に関しては下記の関連記事で確認してみてください!

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